アルストを使った携帯コーヒーセットを作りましょう

2022年3月13日ロードバイク

外でお湯を沸かしてインスタントコーヒーを飲みたい

ロードバイクでポタリングしていると、ちょっと休憩した時に暖かいコーヒーがほしくなりました。で、何とかならないかな~と考えた結果、ロードバイクのウエアの後ろポケットに収まるコーヒーセットを作りました。

大きさは、15cm X 9cm X 4cm 程度でキャンドゥの330円防風板の袋が丁度良い大きさだったので、そこに入れて持ち歩いています。これで、水さえあればポタリング先で暖かいコーヒーが飲めて、ちょっと贅沢な時間が持てます。

袋の中身はコップとアルストと五徳兼防風版

袋の中身にはこれだけです。上の白い板は地面が焼けるのを防ぐための珪藻土のコースターで、その上に乗ってる銀色の丸っこいのはステンレスの折り畳みカップです、この中に単室加圧式のアルコールストーブも入っています。下の左がインスタントコーヒーの袋ですね、拘るなら豆タイプでも良いのですが、外で飲むならインスタントでも十分に幸せになれます。で、コーヒーの右は燃料アルコールの容器と点火用のターボライターで、その下に見えている銀色の板は組み立て式の五徳兼防風板です。

燃料アルコールの容器と五徳兼防風板とライターは輪ゴムで纏めてあります

輪ゴムを外してバラすとこんな感じですね。五徳兼防風板は3枚一組の 02mm厚のアルミ板です。燃料アルコールの容器はキャンドゥで買った30mlの化粧水入れです。点火用のライターは風に強い使い捨てのターボライターですね、これが一番携帯性が良くて屋外でも使いやすいです。五徳兼防風板の上に映っている5mmのボルトはアルコールストーブの部品です。

五徳兼防風板はキャンドゥの330円防風板をハサミで切って作りました

アルスト(アルコールストーブ)は風に弱いので防風対策が必須です。五徳と防風板を一体化してして作る事でアルコールの炎による熱を効率的に湯沸かしに使う事ができます。今回は、キャンドゥで330円で売っているアルミの防風板をバラしてハサミで切って、指で曲げてアルストのサイズに合わせた五徳兼防風板を作りました。写真ではちょっと見えにくいですが、3枚のアルミ板は丸くなるように曲げてあります。

専用の五徳兼防風板の紹介(という程のものでも無いですが)

もともとの防風板は高さが13.5cmのアルミ板が8枚繋がってできています。これを一旦バラバラにして、3枚だけを使います。下から3分の1程度の所で切り取って、下側の空気取り入れ口上側のアルコールガスの抜け口をハサミで切り取って、あとは指で丸く曲げていきます。最後に、バラす時に抜いた針金を適当な長さに切って差し込み、上の部分のアルミの筒ごとギュッと圧迫して潰して針金を固定すれば完成です。アルミの板は 0.2mm程度の厚さなので、キャンドゥで固いもの用のハサミを買っておくと、簡単に切り取りができます。

空気取り入れ口やアルコールガスの抜け口の大きさの調整が要ります

3枚のアルミ板を、針金を差し込んで組み立てるとこんな感じです。円筒形になっているのでわりと安定感があります。アルミ板3枚で、53mmの空き缶で作ったアルストに対して丁度良い大きさの五徳兼防風版ができます。
下側の空気取り入れ口や上側のアルコールガスの抜け口の大きさは、アルストが本燃焼している時のアルコールガスの噴出の量にも関係します。防風効果を求めすぎて空気取り入れ口を小さくし過ぎると、燃焼に必要な空気が足りなくなってアルコールが不完全燃焼をして赤い炎になるので、燃焼の様子を見ながら大きさを調整するのも良いですね。

コーヒーセットの燃焼系はこれで完成

防火用の珪藻土コースターの上に、プレヒート皿アルストを置き五徳兼防風板をセットすると、このような感じになります。これで燃焼系は出来上がりです。プレヒート皿とアルストについては、こちらの記事で紹介していますので、興味のある方は御覧ください。

お湯を沸かすならステンレスの折り畳みコップが携帯性もよく便利

屋外でお湯を沸かす場面では携帯しやすく火にかけられる容器を探すのもまた楽しいものです。今回はコーヒー用に200ml程度のお湯を沸かせればよいので、折り畳み式で250ml のステンレスのカップを使う事にしました。折りたたんだ時の内径が60mm 程あり、今回53mmのアルミ缶で自作した単室加圧式のアルコールストーブが丁度収まるので携帯性もバッチリです。

見た目以上にしっかししてるので使い勝手は良いです

上下を手でもって、少し回し気味にしながらグイッと引き伸ばすと、斜めになっているリングがキッチリと合わさってステンレスのカップになります。ちゃんと引き伸ばせば隙間もなく、お湯を沸かす間に水漏れが起きる事もありません。材質はステンレスなので、そのまま火に掛けられるので、なかなか便利です。取っ手が無いので、お湯が沸いた後は素手で持つと熱いのですが、バイクに乗ってるときは皮手袋をしてるので、なんとかなります。カップは使い終わったら手のひらで上からポンと叩くと、元の形に戻ります。

中華製B級グッズなのでひと手間を掛けましょう

今回のステンレスカップも、グータラ親父の好きな中華製B級グッズ をAliexpress から購入しました。さすがに送料込みでこの値段では、仕上げの品質を求める事は無理っぽく、本体の淵などには鋭利なエッジが残っています。使い方によっては手をケガする危険性もあるので、予め紙ヤスリでさっと撫でてエッジを落としおきましょう。中華製B級グッズは、買った状態からひと手間かけて使いやすくする事も楽しみの内と思うと、なかなか楽しい買い物ができます。

コーヒーセットの完成です

先ほど準備したアルストと五徳兼防風板の燃焼系の上に水を入れたステンレスカップを置けば、コーヒータイムの準備完了です。あとは、アルストに火をつけて、数分まてばお湯が沸くので、インスタントコーヒーのスティックを入れて美味しくいただきましょう。

単室加圧式のアルコールストーブは小型で軽く携帯性は抜群です

今回のコーヒーセットの中心になる単室加圧式のアルコールストーブこちらの記事で自作の方法を紹介しています。興味のある方は、そちらも御覧ください。