Tacx Desktop APP で ANT+ を使うには VisualC++ ランタイムが必要でした

TACX Desktop APP で ANT+ でセンサーを接続するのに必須の手順があります
グータラ親父は3本ローラや固定ローラでの練習時に、Tacx Desktop APP を使ってバーチャルライドを楽しんでいます。 Zwift のように皆で走るような機能は少ないのですが、世界各地の綺麗な自転車道を実写映像で楽しめるのは何にも代えがたい魅力です。ヨーロッパの綺麗な街並みを走っていると、突然足元から鳩が飛び立ってびっくりする事もあれば、アメリカのどこまでも真っすぐなグラベルロードを走って、グラベルバイクってこんな道を走る人が欲しがってできたのだろうなと感心したりと、実写ならではの楽しさがあります。
そんな魅力たっぷりの Tacx Desktop APP は、Garmin のスマートトレーナがあれば一番良いのですが、ケイデンスセンサとスピードセンサさえあれば楽しむ事ができます。 スマートトレーナを使った時のように、坂道の傾斜度に合わせて負荷がかかるような変化はありませんが、自分の走行スピードに合わせて風景が流れている臨場感は十分に味わえます。 というか、山岳コースなどの景色を楽しもうとすると、スマートトレーナーで負荷を掛けられると、グータラ親父の貧脚ではたぶん途中でヘタってしまいそうなので、ケイデンスセンサーとスピードセンサと3本ローラや固定ローラ(スマートじゃないやつ)だけで楽しむ最低限の機材の方が合ってるような気もしますね。
Windows11 で ANT+ のドライバを入れてもそれだけでは認識されません
そんな魅力たっぷりの Tacx Desktop APP なのですが、センサーを ANT+ で接続しようとすると、2つの壁があって少し難易度が高いです。 もちろん、Bluetooth で接続するのなら問題ないのですが、Bluetooth 接続では安定に繋がらない場合などは、やはりANT+ で接続したい場合があります。 グータラ親父の場合は、Bluetooth 接続だと 10分に1回程度の頻度で接続が切れて数秒間スピードがゼロになってしまう事が時々起きていたので、ANT+接続に変えました。
まずは、ANT+ のUSBドングルを買って、PCに刺します。この時点で ANT+ のドライバは自動ではインストールされません。ネットを調べると、Garmin などのサポートページにも対策が乗っていて、まずは Windows Update でドライバを探してね、見つからなければここからドライバをDLして手動でインストールしてね、と説明があります。 残念ながら、グータラ親父の環境(Dynabook G83M +Windows11)では Windows update ではドライバが見つからなかったので、ANT+のドライバを手動でインストールしました。これが1つ目の壁ですね。ただ、この手動での ANT+ドライバのインストールについては、ネットにも多くの情報があるので、少し調べれば解決方法は見つかります。
ANT+ のドライバに関しては、何種類かのドライバがネット上にあって、こっちのドライバOKでこっちはダメだったという記事も見受けます。で、グータラ親父もそれらの記事を参考にして3種類の ANT+ ドライバを探してダウロードしてみました。 ただ、結論から言って、どのANT+ドライバも同じ物のようです。 ドライバのファイル群に同梱されている Readme ファイルにあるドライバの詳細バージョンが同じだったので、多分同じ物です。(というか、Readmi ファイルそのものが同じでした)
デバイスマネージャの画面から ANT+ ドングルを指定してドライバの更新を指定して、DLしたANT+ドライバをインストールすると、普通にドライバがインストールされてデバイスマネージャ画面でANT+が有効になります。
ところがこの状態で、Tacx Desktop APP を起動してデバイス選択画面を開いても、画面右上の ANT+ はグレーアウトしたままで、有効になってくれません。
色々と調べた結果、Tacx Desktop APP で ANT+ を使えるようにするには、Visual C++ の 再頒布可能パッケージのインストールが必要な事が判明しました。 しかも、Visual C++ の 再頒布可能パッケージにはいくつかのバージョンがあり、最新版だけをインストールしてもダメでした。(なんでやねん!! と突っ込みたいのですが、そうなってます) これが2つ目の壁です。この壁、他のアプリの関係で既に Visual C++再頒布可能パッケージがインストールされていれば問題ないのですが、そうでなければこれが原因だと判るような情報は、ネットを探しても殆ど見当たらないので、解決はちょっと難しそうです。 グータラ親父の場合は、複数の環境を持っていて、そのうちの1つで問題なく ANT+ が使えたので、環境の違いを細かく調べて行って Visual C++再頒布可能パッケージの差異に気づきました。
グータラ親父の環境では、今は以下の8つの Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストールして、無事に Tacx Desktop APP でANT+ センサが使えています。
・Visual C++ 再頒布可能パッケージ 2010年版 X86 とX64
・Visual C++ 再頒布可能パッケージ 2012年版 X86 とX64
・Visual C++ 再頒布可能パッケージ 2013年版 X86 とX64
・Visual C++ 再頒布可能パッケージ 2015-2022年版 X86 とX64
OSが Windows11 64bitモードなので、多分x64だけでいいと思うのですが、ANT+ ドライバが32bitモードでしか存在しないので、念のためにx86もインストールしてあります。 で、複数のバージョンのうちどれか一つだけでも良さそうなのですが、切り分けるのも面倒なので、ざっとネットを見て主要そうなバージョンを全部入れておきました。
グータラ親父のように、Tacx Desktop APP で ANT+ でセンサを接続したい方で、うまくいっていない方は、一度 Visual C++ の再頒布可能パッケージをインストールしてみてはいかがでしょうか。
なお、ANT+はかなり小電力なのと、USB3.0 回路からのノイズの影響も受けやすいので、ANT+ を使う時にはPCに ANT+ のドングルを直接刺すのではなく、USB延長ケーブルを使ってバイクの近くで(かつPCからは少し離れた)所にANT+ のドングルを設置するのが、安定して接続するためのコツのようです。
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