ヘッドベアリングのグリスアップ

ロードバイク

フロントフォフォークはヘッドパーツで支えられている

ロードバイクのフロントフォークはフレームのヘッドチューブ部にしたから差し込まれていますが、ヘッドチューブの中でフロントフォークのコラムを支えているのがヘッドパーツです。

ヘッドパーツの部品はシールドベアリングとシールと心出しリングとシール

ヘッドパーツは上から順番に、トップキャップ心出しリング上側シールドベアリング下側シールドベアリングシール の5つの部で構成されています。 

トップキャップは上からの埃やごみの侵入を防ぐカバーですね。心出しリングは、これが正しい呼び名なのかよく知らないのですが、テーパーの付いた(少し斜めになった)一部に切れ目のあるリングです。このリングを入れる事で、ヘッドチューブの中心とフロントフォークのコラムの中心とを合わせる役目を持っています。

上側と下側のシールドベアリングは、ヘッドチューブの上下端のベアリング受けに収まって、フロントフォークのコラムを支えます。シールドベアリングの片側は斜めになっていて、ヘッドチューブのベアリング受けの斜めの部分と合わさる事で、シールドベアリングとヘッドチューブの中心が合うようになっています。最後のシールは、下側からの埃やゴミの侵入防止のための物ですね。

オーバーホールではシール、心出しリング、トップカバーの清掃とシールドベアリングのグリスアップを行います。

シールドベアリングのグリスアップ

シールドベアリングはベアリングの上下にシールが入っているので、歪ませないように注意しながら小型のドライバでシールを取り外します。取り外したシールとベアリング本体はこんな感じです、シールがちゃんと役目を果たしていてベアリング部に汚れは殆ど見合たりません。上下のシールは大きさも若干異なり裏表もあるので、取り付ける時に間違わないように注意が必要です。

シールドベアリング本体に汚れは無くてもグリースは経年劣化しますので、パーツクリーナをタップリと吹きかけて汚れと一緒に古いグリースを洗い流してしまい、そのあと新しいグリースをたっぷり塗りこんでシールを元に戻します。

フロントフォークの組み戻し

フロントフォークのコラム部は少し汚れが付いているので、メラミンスポンジに重曹ペーストを付けて汚れを擦り落とします。後は、コラムやヘッドパーツにグリースを薄く塗って、元通りの順番でヘッドチューブに組み込むだけです。シールドベアリングやシール類は向きを間違えないように注意しましょう。