SUPERTEAM のディープリム・カーボンホイール はサイクリングには良さげです

格安の中華カーボンホイールは用途を限れば結構使えそうです
格安の中華製カーボンホイールを買ってみました。 送料込みで 3.9万円とカーボンホイールとしてはさすがに安すぎなので大丈夫かなと不安もあったのですが、体重が軽くサイクリングが主体のグータラ親父の使い方なら、問題は無さそうです。 少し実走してみた感触では 30Km/時のスピード維持が楽になる効果もあるのと、柔らかいホイールなので路面からの衝撃もうまく吸収してくれます。 耐久性がどの程度あるのかはまだ判りませんが、なかなか良さげです。
もちろん、レースに出たり記録に拘った走りをするなら、主要なメーカのホイールを使う方が良いのですが、平地のサイクリングがメインでダンシングでのヒルクライムや低ケイデンスでのパワー走行をしないのならば、格安の中華カーボンホイールでも結構使い物になりそうですね。
買ったのは SUPERTEAM の50mmハイトのディープリムです
サイクリングで向かい風の時に少しでも楽をしたくて、ディープリムを試してみたいなと以前から思っていたのです。 秒速3m の向かい風は時速にすると 11.8Km/Hr になります。 という事は、時速 25Km/時で走行していても向かい風 3m/秒なら、無風で 36.8Km/時 で走行してるのと同じです。 ディープリムによる効果は 30Km/時 程度から出てくるとの事なので、ディープリムは向かい風対策には効果あるのじゃないかな~というのが、試したかった理由です。
とはいえカーボンホイールのディープリムとなると、安くても10万円近い値段なので手軽には試せないと思ってたのですが、ある日 Amazon で検索してみると、SUPERTEAM というカーボンホイールが4万円程度でぞろぞろ出てくるのです。 え~、これって大丈夫かいな? と不安になりながらも、ネットで見るとそれほどネガティブな意見も無いので、ポチッとしてみました。
買ったのは、リムハイト 50mm リム外巾 25mm でタイヤ装着方法はクリンチャー、ブレーキはリムブレーキ、バイクへの装着はクイックリリースタイプ、カーボン素材はT700 でリム側面は UDマット仕上げで重さは 1580g の物です、送料込みで 3.9万円でした。
販売の画面では商品到着まで2カ月となってましたが発注から12日で届きました
購入したのは1月30日で、その時の販売ページでは商品の到着予定は2カ月先の3月29日~4月4日となっていました。 たぶん、受注件数がある程度溜まってから作り始めるんだろうから、納品が4月末とか5月にずれ込むリスクもあるだろうなとは思っていました。でもまあ、暖かくなってサイクリングが気持ちのいい時期に間に合えば良いな~と思っていたのです。
ところが、購入したのが春節の時期だった事もあり、暫くは購入履歴の欄でも受注確認にさえならなかったのですが、春節が明けた途端に受注から出荷まであれよあれよと進んでいき、2月10日には手元に届きました。 購入してから12日で届いたので、嬉しい誤算その1でした。
梱包は素っ気ないですがまあまあ問題の無いレベルです

届いた段ボールはメーカ名の印刷も無い素っ気ない外観です。ひょっとして、SUPERTEAM の模造品かも知れませんが、まあ中華製ですし同じ工場で作られた製品だけど販売店や流通経路が違うだけの製品という可能性も高そうですね。
どこのメーカ品でも、物の素材さえ良ければ気にしないのがグータラ親父流です。 そもそも中華製品を買う段階で、最終的に使える物にするにはひと手間掛ける事を前提にしているので、使われている素材さえ問題無ければ、梱包状態とか最終的な仕上げの質とかは、あまり気にしません。
製品の出来は思っていたよりも良さげです
梱包はかなり簡素ですが、最低限の傷防止の対策はできているので及第点です、早速梱包を解いて中身の状態を確認しました。
外観は、リム側面も綺麗でブレーキ面も問題なさそうです。スポークはJベンドの平たい形状の物が使われていて、ニップル部分も綺麗にです。
タイヤを付ける前にリム本体の振れ確認をしました。フロント・リアのどちらのホイールも、立て振れ横振れともに 0.2mm 程度の振れはありますが、この程度ならグータラ親父のようなサイクリング用途であれば問題ありません。スポークテンションはやや弱めですが、どのスポークも同じ程度のテンションでバラつき無く張ってあり、振れの少なさと合わせて考えると上手にホイールが組み上げられている様です。
実は中華製ホイールなので、リムやハブなどの素材はそこそこ良くても、それらを組み上げて調整する時間は十分には掛けられていないだろうから、振れが残っているかスポークテンションにバラつきがあるか、何等かの問題があるだろうと予測していたのです。その時には、全てのスポークテンションを一旦開放して、改めてスポークテンションを張り直すつもりだったのです。 実際、以前購入した中華製のアルミホイールではスポークテンションの張り直しをして使っていました。
ところが、今回のカーボンホイールは振れもスポークテンションのバラつきも問題なく、結構上手にホイールが組み上げらている様です。SUPERTEAMというブランドの製品が全てこうなのか、たまたま良い製品に当たったのかは判りませんが、嬉しい誤算その2でした。
リムの重量バランスも完全では無いですが、バルブキャップ1個分くらいの重りを付ければバランスがとれる程度なので、実用上は問題ないレベルです。リムテープもしっかりした物が最初から装着されていて、直ぐにタイヤを付けられる状態です。
ちなみに、実測重量はフロント 690g リア 885g の合計 1,575gで、カタログ値 1580g とほぼピッタリです。
スポークテンションは割と低めなので人によっては調整が要りそうです
スポークテンションはバラつきは無いのですが、テンションは割と低めなのでかなり柔らか目のホイールになっています。体重 54Kg で脚力もそんなに無く、ハイケイデンスで走るグータラ親父には、この柔らか目のホイールが乗り心地も良く快適です。坂道でダンシングしても安定していて特に問題はありません。
でもこの柔らかさだと、体重が重い人や脚力のある人にとっては、しなり過ぎて力が逃げるような感じや、横剛性が不足してダンシングで不安定な感じを受けるのではないかと思います。体重のある人や脚力のある人は、もう少しスポークテンションを上げて固めのホイールにしたほうが、安心して使えるのではないかと思います。グータラ親父が体重70Kgだったなら、全てのスポークのニップルを半回転程度絞めて全体的にスポークテンションを上げる調整をしたと思います。
付属品はブレーキシューとバルブエクステンダーとニップルです
リムブレーキの場合には、カーボンホイール専用のブレーキシューが必要なのですが、付属品として付いてくるので嬉しいです。ネットの記事では SUPERTEAM に付属のブレーキシューだとブレーキング力が不足気味なので別の物に変えるのが良いという意見も多いのですが、必要なブレーキ力も体重によって大きく変わってくるので、まずはカーボンホイールに使えるシューが付属品として付いてくるのは嬉しいですね。
バルブエクステンダーも付いてるので、手持ちのタイヤチューブを使う事もできそうです。 グータラ親父は、バルブ長65mm の TPUチューブを新しく買ったので、付属のバルブエクステンダーは使って無いのですが、手元にあれば便利そうな付属品ですね。
実走行では 30Km/時 の速度維持が楽になりました
という事で、早速1号機 Anchor RNC-7 に装着して40Km ほど平地を走行して感触を確かめてきました。それまで RNC-7 で使っていたのは SIMANO WH-6800 なのでそれとの比較になりますが、ホイール重量は1650G –>1580G なのでホイール本体の重さは殆ど変わらずです。 タイヤはVittoriaのRUBINO-PRO700-25C をそのまま移植して、チューブはどちらも38gのTPUチューブなので、タイヤ全体として見ても重量的には殆ど変わらないはずです。空気圧も以前と同じく前後80PSI にして、いざ実走!!
走り始めて最初に感じたのはホイールの柔らかさです。荒れた路面でのハンドルに来る衝撃がややマイルドになっています。25Km/時くらいまでの速度域では、漕ぎだしの感触などは特に変わりは無くカーボンホイール独特の走行音やブレーキ音で以前との違いが判る程度です。
ただ、30Km/時で定速走行をしてみると以前に比べて確かに速度の維持が楽です。速度計を見ずに以前の脚の感覚で 30Km/時くらいでペダリングしてみて速度計を見ると32Km/時程度になっていました。どうやら 50mmディープリムによる恩恵が得られているようです。試走した日ほぼ無風だったので、向かい風でのディープリムの恩恵は感じ取れなかったのですが、どうやら中華製のカーボンディープリムホイールは、普段使いには十分良さげです。
最高速度は38Km/Hr から43Km/Hr に上がりました
別の日によく行く加古川河川敷公園まで往復 100Km のサイクリングに行ってきました。当日は曇り後晴れの良い天気で、殆ど無風で走りやすい日でした。 帰路に信号の無い直線が2Km程続く海岸沿いの気持ちのいい道がるので、いつも心拍160程度まで上げてその日の最高速を測っています。 これまでは、だいたい35Km/Hr~38Km/Hr くらいが出ていたのですが、今回は 43Km/Hr まで上がりました。 ここまで速度が上がったのは初めてなので、どうやらディープリムの効果が出ている様子です。
43Km/Hr で自転車が走っていれば、ハブの部分の進行速度が 43Km/Hr で、リムの円周部分は 43Km/Hr で回っています。という事は、リムの上端の地面から一番遠いところは、43+43=86Km/Hr の対地速度が出ている事になりますね。ここまで速度があると、さすがにスポークの空気抵抗も大きくなるので、ディープリムにする事でスポーク部分が短くなって、風の抵抗が減る効果が出るのでしょうね。
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